一見、「樽型のどベーシックシェイプ」のダーツのように見えますが
後方のカット部が「多段テーパー」とでも言うような形状になっており
バレル最後尾から1段、カット部中央付近のカット幅が広い部分からもう1段という形で
傾斜の立ち上がりが設けられています。
(斜めからカット部を撮った写真がわかりやすい)
見た目にはそうでもないですが、握ってみるとこの傾斜が思いのほか存在感があり
かなりわかりやすく加力のポイントを明示してくれます。
立ち上がりをグリップ部に入れるダーツは
力は乗ってもその分リリースが難しくなる場合がありますが
このダーツの場合は実際は感じるほどキツイ立ち上がりでもないので
むしろ矢抜けはかなり良いです。
このグリップ部は、ちょっとした魔法です。
その分、若干指に対するインフォがうるさいのでグリップを力まないように注意する必要もあります。

しかし、何よりこのダーツのミソは「虚飾の無い飛び」だと思います。
押したら押しただけ、抜いたら抜いただけそのように
逆に、ヒネったりチビったりしたら、それもそのままそのように飛びます。
最近のダーツは「こんな投げ方でこんなに飛ぶの？」というくらい
とりあえず無条件で力を食ってぶっ飛んでいくものが多く、
何故それだけ飛んで、何故入っているのかをいつの間にか見失って
意識して投げていないと気づいたら投げ方ごと壊れていたりする場合があります。
とりあえず飛んでしまうダーツはそういう危険があります。
このダーツは投げていて、伸びた理由、落ちた理由、入った理由、外した理由が
「自分がどう投げたか」ときっちりリンクしているため
率直かつ正確なフィードバックがスローに結果として返ってきます。

これ以上に信頼できる性能は無いな、と感心しきりです。

真ん中の真ん中の数値の採用で、いい意味で「ド・標準」。最近の飛びの良いバレルって、何が良くて飛んでいっているのか見失いがちで、結果調子を落としたりしますよね。これはバレルに伝えた通りに飛んでいきます。悪い点も見つけやすく、調子を大幅に落とすことも少なく感じます。また、ド・標準の中に新しい要素を織り交ぜている３STEP加工ですが、ほんと自然にグリップが決まりますね。さすが絶妙です。レイピア系の窪み系はキマリすぎて苦手だな・・・って方には最適だと思います。

まとめると、「最初の印象はパッとしないかもしれませんが、長く使うと色んな発見が出来る長く使えるバレル」です！

ユーミング時にはカットをしっかり感じられるのでグリップは安定します．
それでいてスロー時には引っかかり過ぎることがなく，
自分の考える軌道に乗せるイメージで投げる事が可能です．

「投げたとおりに飛んでいく」．
ほんの僅かなリリースのズレ，引っ掛かり，そういったものが飛び方でわかります．

このダーツに変えてからフォームの修正をする気になり，
修正が正しいのか，誤っているのかも飛びですぐに分かります．
そういう意味では感覚やその場のノリで投げる人には向かないかもしれません．
調子が悪い時に大きくスコアダウンにつながります．

逆に，セオリーに重きをおく人や，形を重視する人，
フォームを覚えたい初級者〜フォーム矯正をしたい中級者には
自身を持って進められる一品です．

はっきり言って初心者向けでは無いと思います

ラグジャリー（贅沢・おごり）というよりかは、初心者にはむしろステブン（扱いにくい，手に負えない）といったほうが合っているかっも…

ただし、グリップの決まりの間隔や指離れやグルーピングの練習にはもってこい

最近スコアに伸び悩んでいてる、中級者以上の方におすすめだと思います

後ろのグリップが微妙にテーパーが掛かっておりグリップに安心感があります。
カットは指に吸いつくような細かいカットでとても投げやすいです。
中央より少し後ろを持って投げると鋭い飛びをしてくれます。

中央から先端部分にかけてカットレスのバレルとなっており、中央が若干太く、先端が細い構造が指を添えた時に邪魔にならないと思われます。

安くて性能がよいダーツを出すメーカーが増えてくるのは
ユーザーとしてはありがたいですね。