このダーツはシャフト部から最後尾の角溝カットがある部分の立ち上がりがかなり強く
それを過ぎるとほぼ真っ直ぐな形状をしており、
国産の「最後尾からのテーパーでバレル全体を押し出すタイプ」のバレルの
元祖ともいえるものです。
(旧JonnyやARASHIモデルのような)
バレルの形状やバランスが極めてよく、バレルの最後尾をグリップした際
バレル全体を「一個の塊」として明確に認識できるので、
それを押し出す感覚がつかめれば非常に投げやすいです。
が、やはりその立ち上がりの使いようが全てみたいなダーツになりますので
グリップのチョイスは結構限られます。
細かいリングカットのストレート部を使って投げるのも良いですが、
それはこのダーツでやるには若干もったいない、というかメリットがないですので。
また、力は良く伝わる形状ですが
きちんと押して「出す」ところまで意識出来ないと、抜けが悪く感じるかもしれません。
これは太くてテーパー強めのダーツ全てにいえることですが、
どちらかといえばきちんとリリースすることが大切なダーツです。
日本のバレルデザインの主流の一つにおいては「源流」ともいえる、名品です。